薬局業務日誌

薬局で役に立つ情報を綴っていきます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

もっと光が当たってもいいと思う医薬品 ~ ナブメトン ~

ナブメトン...? 聞いたことがないという方は多いのではないでしょうか。私も一度も触れたことがありません。在庫を持っていた店舗もありません(薬剤師歴約10年)。存在を知ったのはガン緩和ケア関連の書籍。その書籍にはアメリカでは最も使用されていると…

抗ヒスタミン薬は新薬を出すよりも高用量の検討をした方が良くないですか? ~ まぁGEの事とかあるから新薬出した方がいいんだろうけどさ… ~

2016年11月にビラスチンとデスロラタジンが販売されました。さらに、2017年11月にはルパタジンが販売されましたね。正直「ナンで?」と思いました。2000年以降に発売されたものだけでもベポタスチン、フェキソフェナジン、オロパタジン、ロラタジン、レボセ…

IHME(Institute for Health Metrics and Evaluation)ってナンですか?その2  ~小児の代表的な死因を知りたい(GBDを活用してみました)~

前回、IHMEの中核事業の一つでありますGHDxの日本のデータを紹介しました。厚労省のホームページで見るよりも遥かに綺麗で、見やすく、しかもアクセスまでの工程も短いです。 ホント何で自国のデータを他国のデータベースで見た方がわかりやすいとか、ありえ…

IHME(Institute for Health Metrics and Evaluation)ってナンですか?   ~ 世界一の富豪はやはりスゴイですね! ~

Institute for Health Metrics and Evaluation、日本語では保険指標評価研究所というらしいです。ワシントン大学の一部で2007年7月に設立されました。創設にはワシントン州とビル&メリンダゲイツ財団(Microsoftのビル・ゲイツ氏ですね)です。 IHMEはアメ…

Hibワクチン導入前後におけるインフルエンザ菌(haemophilus influenzae)感染症の変化

インフルエンザ菌(haemophilus influenzae)はグラム染色陰性の桿菌と分類されていますが、小さくて丸まっているので球菌にも見える桿菌です(むしろ球菌では?)。 中耳炎、上気道感染症(副鼻腔炎、急性喉頭蓋炎)、下気道感染症(肺炎)及び、侵襲性感染…

Graves’ disease(Basedow disease)の治療にはプロピルチオウラシルとチアマゾール(=メチマゾール)どちらが有効ですか?

発見の時期は多少違いますが、Graves氏はアイルランドの医師、Basedow氏はドイツの医師です。英語圏ではGraves’ diseaseと呼ばれることが多いようです。私はBasedow’ diseaseで習った気がします。 Basedow病の薬剤というとメルカゾール®(チアマゾール)かプ…