薬局業務日誌

薬局で役に立つ情報を綴っていきます。

RivastigmineはAlzheimer型認知症に効果はありますか?

最近よく聞かれるので調べてみました。

家でよく使用するのがリバスタッチなので

リバスタッチの論文を読んでみました。

 

「Efficacy and safety of rivastigmine in patients with Alzheimer disease: international randomised controlled trial」

 

ではまずPECOから

 

P:50~85才の人(子供を持つ事が出来ない方限定)

E:placebo

C:rivastigmine

O:ADAS-cogとCIBIC-plus-Jの変化

 

ADAS-COGってなに?

→Alzheimer評価尺度というらしいです。

内容はというと、2つの尺度で評価します

1. 認知機能

(単語再生、口頭命令に従えるか?、季節曜日感覚など)

70点の配点

2. 非認知機能(幻覚妄想、抑うつなど)

50点の配点

こららを減点方式でつける。9点以下でAlzheimerとしているようです(点数が低いほど重症)

 

CIBIC-plus-Jってなに?

→臨床面接による認知症変化印象尺度だそうです

3種類の評価法を統合した物のようです

BehaveAD,DAD,MENFISの3つです。

こちらは扱い方が難しいですね。単純に点数を統合するだけではないようです。

 

では次に論文のチェックですね。

ランダム化しているか? / してます

ITT解析か? / ITT解析です

サンプル数は十分か? / パワー分析してます。

脱落率はプラセボどlow doseで15% high-doseで30%ぐらいですね。

 

結果は?というと

 

ADAS-cogの上昇数は有意差出てないですね。

high-doseのp-valueは<0.1となってますが、通常有意差ありは<0.05てすね。

 

Adverse eventは軒並み3~5倍出ますね

 

有意差出ておらず、有害事象が多いんじゃメリットないですね。

ただ、Alzheimerの場合はダメ元で使用という使い方もあるのかもしれませんが…